すっかり秋めいてきました。

シャンティ・ガーデン

2009年10月10日 21:46

数日前のプルメリアの花の写真です。
風で落ちた花を集めて、子供に持たせて撮りました。
曇りの夕方の光と、ちょっとぶれて揺らいだ感じか、なぜか気に入った1枚です。


最近、曇りや雨続きで、風が強いと肌寒く感じるようになりました。
・・と言っても、基本は半そでTシャツ1枚ですが・・。
今日は子供のお友達の保育園の運動会でした。(雨天なので体育館で)
それから曇り空の中、バンナ公園という山の大きな公園で遊びました。
子供たちと一緒に走り回ったり、滑り台や遊具で遊び、へとへとです。


今日のシャンティ・ガーデンの植物紹介はジャカランダです。
学名はJacaranda mimosifolia 、南米原産、ノウゼンカズラ科。
熱帯、亜熱帯各地で街路樹として広く利用されています。
高さ15mにもなり、藤紫色の花が、美しい。
(在外日本人に桜に例えられるほど、情緒溢れる花だそうです。)

うちの地植えは、現在約2メートル。まだ開花したことはありません。
もともと成長の早い植物ですが、
一度台風で弱ってから、あまり成長しなくなってしまいました。

鉢植えでの開花は難しいようですが、葉ぶりが繊細で涼やかで、
比較的育てやすく、人気の観葉植物です。
シャンティ・ガーデンでは苗と種を販売しています。

石川真治さんのお話の続きです。

石垣島移住は、農業を志す石川さんの夢の実現でした。

・・といっても、石川さんのイメージする天国は、
小学生の頃、一家でキビ作のために移住した南洋にありました。

「本当は、戦争が無ければ南洋群島が理想的な故郷だったね。
あの頃、砂糖の生産は日本の国策だったから、
北は東北から南は沖縄まで、全国から人が集まって来ていた。
同級生にも福島、山形、宮城、四国、九州と、
いろんな所から来た子がいたね。

地元では、イモが主食で貧しい暮らしだったが、南洋では、
一戸当たり5~6町歩のキビを作って、
500円で家が建つ時代に、年収2000円くらい貰っていたよ。

手元にお金が無くても、サトウキビさえ作れば、
南洋興発(株)という会社が生活を保障してくれて、
食料はすべて、海外から取り寄せてくれた。
米は朝鮮や新潟から、鮭や鱈は北海道から、野菜は静岡、
そうめんは兵庫から、などと言う具合に。
各世帯で通帳があって、自分たちが選んだ食料の代金は、
1年分のキビの収穫代から差し引いて、後払いも出来た。
その食料を、牛の引く車で家まで運んだよ。

働く仕組みも、うまく出来ていて、細かい作業ごとの金額、
例えばサトウキビを束ねる手間は一束いくらと決まっていて、
班長が数えて、帳面に記入するんだ。
それで一家の収入が決まる。みんな競争のように頑張ったよ。

台風は、そこが発生地点付近だから、まだ大きくならず、
被害を受けるのは、10年に1度くらい。

小学校の帰りには寄り道をして、
『あそこの道を通るとマンゴーがなっている』とか、
学校の校庭にもヤシの木があって、
通学路でも、子供でも登れるようなヤシの木に登って、
サルみたいに石でつついておやつにしておったよ。

横須賀海軍航空隊の飛行場が出来てからは、
小学校の帰りにそこを横切ると、
元小学校の先生だった下士官の兵隊が待っていて、
テントの下のテーブルと長いすで、
いつも子供たちに化け猫の話をしてくれたよ。
あんどんの油をなめるとか、ばあさんに化けるとか・・・。
その話はいつまでたっても終わらない。
『続きはまた明日』といってね。

戦争が無くて、今までおったら、本当の天国だったね。

~~~~続く~~~~~

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