長生き勝負
こんにちは。
昨晩は旦那の借りてきた手塚治虫原作の「火の鳥」のDVDを見て、
夜更かしし、今日は寝坊の休日です。
島田農園から頂いた枝を接木した、大輪のハイビスカスが咲いています。
台風20号、ちょっとやな感じです。結構大きくなるみたいだし。
・・ただいま静観中ですが。
そして、今日もセミの大合唱。これっていつまで続くんだっけ?
・・今年は観察してみることにします(忘れなければ・・)。
さて、今日のシャンティ・ガーデンの植物紹介は雲南バナナです。
学名はMusa yunnanensis、
雲南省の高地に自生する食用バナナです。
そのすっきりした美しさと耐寒性から、人気の高い観葉植物です。
石垣の夏は苦手なようで、
地植えのものは、少し元気がなかったのですが、ここに来て少し盛り返しています。
すっとした感じが、綺麗な植物です。
シャンティ・ガーデンでは、種と苗を販売中です!
さて、気づいたら十数回続いていたお話の聞き書きですが、
あと2回ほどで、石川真治さんのお話はひとまず終わりです。
思いつきで始めましたが、何よりも、自分自身の財産になった気がします。
また機会がありましたら、こういった試みをしてみたいです。
今までの連載を続けて読みたい方は、
記事の右列カテゴリー内の「植物紹介・お話聞き書き」をクリックすると、
まとめて出ます。(最新記事が一番上で、時系列と逆ですが・・。)
_____________________________________________
1922年、大正11年生まれの石川真治さん、
戦後の開拓移民で、伊土名に根を下ろして、今に至ります。
大変お元気なご様子ですが、
「脳梗塞で薬を飲んでいて、頭の半分が腐ってきているよ。
「かすみ目もあるし。」
と、お若い頃に比べれば、もどかしい事もあるでしょうが、
畑仕事に精を出し、まだまだお元気な満87歳。
ご自分のサバニ(エンジン付き)もお持ちです。
その名も新平和丸。今で5そう目だそうです。
御近所の友人と、海に出ています。
「金には縁が無いが、長生き。生活には何とか困らない程度。
戦争の恩給も、12年間行かないと貰えない。
私は教育召集ということで、資格に相当せずに、貰っていないよ。
銀杯と10万円、お金は国会議員のひいきの企業に流れて、
そこの製品を、選べる記念品ということで、貰っただけ。
その万年筆は引き出しに転がっているけれど・・。
だが、命が助かっただけ儲けもんだよ。
本人が亡くなってはどうにもならん。
シベリアに居たときも、一緒にいた捕虜がどんどん死んでいったよ。
その時は(感覚が麻痺していて、)
死ぬのも別に可哀想とも思わなかったが・・。
9月から後になると、ロシアは地面が凍って穴が掘れなくなるから、
9月前に遺体を埋める穴を並べて掘って準備しておく。
そして、誰かが亡くなると、順番に、穴の中へ並べていく。
・・・シベリアでは、遺骨収集をやっているのかな?
あれからもう60年以上も経つ。
あの時の軍隊もみんな亡くなっているだろうね。
・・・元気で帰ってきただけ、儲けもん・・・。」
「来年には同期生の集まりがある。
農林高校時代の卒業生約100名のうち、今は病人を合わせてやっと20名。
集まるのは14~15人だろうか。
同級生には、市長や校長もいたけれど、もう天国に行っているよ。
農業など、体を動かしていたのは、今でも割に元気だね。
自分は戦争で、仕事もあれこれ定まらないで各地を転々としたけれど、
かえってそれが良かったかもしれんね。」
「100歳までざっと10年。
それまで畑で鍬を振るってやってみようと思っているよ。
お金に縁が無くて貧乏だから、今も畑で働くのが楽しみ。
畑に夢を託して、100歳まで生きたら、10年延ばして110歳。
120まで生きたら、長寿の記録になる。長生き勝負だね。」
~~~~続く~~~~
関連記事