農家と食の問題

シャンティ・ガーデン

2009年09月27日 17:12

今日は曇りで湿度が高く、
セミは相変わらず頑張って、命の限り鳴いています。
 
今日のシャンティ・ガーデン植物紹介は、
開花中のスターフルーツの花です。
学名 Averrhoa carambola 。
カタバミ科ゴレンシ属で原産は熱帯アジア。
黄緑色の果実は、味はあっさりしていて、
輪切りにするとかわいい星型になります。
種と苗を販売中です!

さて、今日はナゼか農家と食の問題をざっくりと考えます。
(石川真治さんの連載は、週明けに続行予定です!)

石垣島の農業の抱える問題

まず、台風などの自然災害に大きく左右されること。
温暖ゆえに、内地では冬場に死滅する病害虫にも
年中苦労させられます。
野菜農家の方から、中国大陸が近いので、
強力な害虫が飛来しやすいと聞いたことがあります。

作物が無事でも、悪天候による飛行機の欠航や、
忙繁期には観光客優先で、
積載できる貨物輸送量も限られます。
そうなると輸送が遅れ、痛んでしまう事もあります。

そう、離島ゆえの輸送の問題も大きいのです。
また、他地域への送料が高くつき、
売れ行きに影響したり、場合によっては農家負担。

不況も大きくのしかかってきています。
皆さん、試行錯誤されていると思います。

もう少し大きく、日本規模で考えると、
食料自給率が低く、農業後継者不足でもある現状。

効率重視の大規模農業への指向は、
短期でみると収量も増えますが、
土地に負担がかかり、結局、化学肥料や農薬に頼りがちに。
でもこれは、日本の政治や経済と同じで、
問題の先送りををひたすら繰り返す可能性があり、
人体や環境への、未知の複合汚染の危険性を、
はらんだままです。
大型機械、設備投資、農薬や化学肥料の費用も嵩みます。

複雑な流通などで自分の作物の価格を決められず、
少しの傷や規格外の形で排除される作物たち・・。
もちろん一部は加工品になるでしょうけれど・・。
・・・なんだか楽しそうじゃないですね

私は、食が、空気と水に次いで、人間の生きる糧、
体と心の基だと、リアルに気づいてから、
安いからという理由だけで安易に食べ物を買わなくなりました。

これは以前ご紹介した
パーマカルチャーの理念と重なりますが、
安さと見た目の綺麗さより、作った人の心意気重視。
自然になるべく逆らわず、その力を生かし、共生する農業

農家の紹介が多い無農薬野菜販売店から、
インターネットを通じ、月に1~2回、購入しています。
野菜の入ったビニール袋には、小さな紙片の、
生産者の氏名入りのメッセージも入っているのです。
(中には減農薬品も混じりますが、きちんと表記されます。
無農薬でも虫食いだらけの野菜では無く、立派なものです。)

本当はフードマイレージが気になるし、
(生産地から消費地までの食料輸送距離。)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B8
地産地消にこしたことは無いのですが・・。
(地域の作物を地域で消費するのが理想的。)
でもうちは、自作できる野菜もあるので、
今のところ、これくらいはよし、としています。
そのお店の心意気に賛同して購入中


心を尽くして作られたものは美味しいです
味が濃く、そして多分、栄養も濃いのでしょう。
味覚が鋭敏になり、心の満足感が高い!
簡単な料理で十分美味しいから楽ちん~!!!
「足るを知る」ではないですが、
栄養過多で生活習慣病になるより、
少し高くても良い素食で、幸せに健康に暮らしたい。
ちなみに、お肉を殆ど食べなくなってから、
(家族は食べますが、その量は減りました。)
食後の洗い物も楽!排水管も汚れにくく詰まらない!
これって人間の体も同じなのでは??

今までの仕組みに惑わされず、
柔軟な発想でこつこつ努力し、個性や心意気を発揮すれば、
不況だってくぐり抜ける道は、あるはず。
今は変革期だからこそ、本物を追求して生き残りましょ~^^

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